犯罪・刑事事件の解決事例
#相続放棄 . #遺産分割

相続人の間で土地の分割方法が決まらなかったケース

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湊 信明 弁護士が解決
所属事務所湊総合法律事務所
所在地東京都 千代田区

この事例の依頼主

50代 男性

相談前の状況

・被相続人(父)の遺産の大部分が 一筆の土地 で構成されていました。・相続人は3名(長男・次男・長女)でしたが、それぞれ土地をどう分割するかについて意見が分かれていました。・長男は「そのまま所有し、全員で共有するべき」と主張。・次男は「公平に分筆(分ける)すべき」と考えていた。・長女は「売却して現金で分割したい」と希望。・3人の意見がまとまらず、協議は難航していました。

解決への流れ

・まず、土地の評価額を専門家(不動産鑑定士)と協力して算定しました。・それぞれの希望に沿った解決方法を法的に整理し、 共有・分筆・換価分割 の3つの選択肢を提示しました。・協議がまとまらないため、家庭裁判所に 遺産分割調停 を申し立てました。・調停では、それぞれの相続人が納得できる解決策を模索し、最終的に 長男が土地を相続し、代償金を次男と長女に支払う形で合意 しました。・代償金の支払いが難しかったため、長男が不動産担保ローンを活用し、支払い資金を調達する方法を提案しました。

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湊 信明 弁護士からのコメント

不動産が主な遺産の場合、共有・分筆・換価分割などの方法を慎重に検討する必要があります。本件では、家庭裁判所の調停を活用し、実務的な解決策を導きました。不動産相続では、第三者の専門家(不動産鑑定士や金融機関)との連携も重要です。