15949.jpg
輪島功一さん「袴田さんが死ぬまで待つつもりか」 再審棄却受け、司法に怒り
2018年06月12日 16時14分

東京高裁が袴田巌さん(82)の再審を認めない決定を出したことを受けて、ボクシング世界ジュニアミドル級(現スーパーウエルター級)元王者の輪島功一さん(75)が6月12日、「袴田さん、収監されることがあったら人生終わっちゃうよ。元気なうちにはっきり答えを出してもらいたい」と訴えた。

輪島さんが所属する「日本プロボクシング協会」のメンバーらはこの日、法務省・検察庁を訪れ、袴田さんの早期無罪を求める紙とネット署名1万7312筆を提出した。同協会は、HP上で、高裁決定について「明らかにミスジャッジであり、不当判定と言わざるをえない」とする声明を発表している。

提出後の記者会見で、輪島さんは「(判決が)間違っているから刑を執行できない。(死刑確定から)何十年経つんだ。死ぬまで待っているのか」「白か黒かでいかないと。認めたら権威が失墜するから(間違っていたと)言えないんだよ」と、裁判所と検察を強く批判した。

再審請求では、請求人が亡くなると手続きが終わってしまう。記者会見に同席した請求人で、袴田さんの姉・秀子さん(85)は、「3年や5年は私も大丈夫」「50年戦ってきたから、100年に向かって戦っていきたい。百年戦争だ」などと決意を語った。

今回提出した署名は「検察はタオルを投げろ!」のタイトルをつけ、署名サイト「Change.org」などで募ったもの。高裁で再審開始決定が出ることを想定して、検察が特別抗告しないよう訴える目的だった。今回は「予想外」の逆転決定となったが、「再審と無罪獲得という目的に変わりはない」として提出に至ったという。

(弁護士ドットコムニュース)

東京高裁が袴田巌さん(82)の再審を認めない決定を出したことを受けて、ボクシング世界ジュニアミドル級(現スーパーウエルター級)元王者の輪島功一さん(75)が6月12日、「袴田さん、収監されることがあったら人生終わっちゃうよ。元気なうちにはっきり答えを出してもらいたい」と訴えた。

輪島さんが所属する「日本プロボクシング協会」のメンバーらはこの日、法務省・検察庁を訪れ、袴田さんの早期無罪を求める紙とネット署名1万7312筆を提出した。同協会は、HP上で、高裁決定について「明らかにミスジャッジであり、不当判定と言わざるをえない」とする声明を発表している。

提出後の記者会見で、輪島さんは「(判決が)間違っているから刑を執行できない。(死刑確定から)何十年経つんだ。死ぬまで待っているのか」「白か黒かでいかないと。認めたら権威が失墜するから(間違っていたと)言えないんだよ」と、裁判所と検察を強く批判した。

再審請求では、請求人が亡くなると手続きが終わってしまう。記者会見に同席した請求人で、袴田さんの姉・秀子さん(85)は、「3年や5年は私も大丈夫」「50年戦ってきたから、100年に向かって戦っていきたい。百年戦争だ」などと決意を語った。

今回提出した署名は「検察はタオルを投げろ!」のタイトルをつけ、署名サイト「Change.org」などで募ったもの。高裁で再審開始決定が出ることを想定して、検察が特別抗告しないよう訴える目的だった。今回は「予想外」の逆転決定となったが、「再審と無罪獲得という目的に変わりはない」として提出に至ったという。

(弁護士ドットコムニュース)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る